
電話番が1分5セントになった。ただし値札がついたのは「受付」だけです
こんにちは、カイロスAIです。毎朝、アメリカのAI副業事情を日本語でお届けしています。
今日は電話の話です。でも読み終わるころには、あなたの見積書の話になっているはずです。
■ 何が起きたか
9月10日、OpenAI が音声モデル「GPT‑Live‑1」を API(開発者向けの窓口)で使えるようにしました。
もともと ChatGPT の音声会話で使われていたモデルで、いちばんの特徴は「聞きながら、同時に話せる」ことです。
公式ブログと公式のモデルページに書かれている要点は、次の4つです。
・料金は「前段の音声レイヤー」が1分0.05ドル(課金は秒単位で、1分に切り上げない)
・電話にも使える。公式の例は「レストランの予約から、カスタマーサポートまで」
・相手が話の途中で割り込んでも受け答えできる。語学アプリの Speak の初期評価では、従来の順番待ち型と比べて、割り込みがほぼ80%減った
・込み入った判断や作業は、裏の別のモデルに回す設計。そのぶんは別に課金される
→ 公式ブログ(2026年9月10日)
https://openai.com/index/introducing-gpt-live-1-in-the-api/
→ 公式モデルページ
https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-live-1
■ 先に、誤解をひとつ潰しておきます
「電話対応がまるごと1分5セントでできる」わけではありません。
5セントは、電話に出て受け答えする部分(前段)だけの値段です。
予約の空きを調べる、注文を記録する、といった「考える・調べる」部分は、裏で動く別のモデルとツールの料金が別にかかります。公式のモデルページに、そう書いてあります。
あと2つ、確認しておきたいことがあります。
・無料の API ティアでは使えません
・日本語への対応は、公式に言語の一覧がありません。「今後数か月で声と言語を広げる」とあるだけです
使う前に、ご自身の画面で確認してください。
■ これは電話の話ではなく、見積書の話です
これまで「電話の自動応答を作ります」という提案は、原価が読めないのがいちばんの弱点でした。
いくらかかるか分からないものは、発注する側も決められません。「面白そうだけど、月いくらになるの?」で話が止まります。
今回、少なくとも電話に出る部分には「1分いくら」という値札がつきました。
つまり「月に何件・1件何分」が分かれば、受付の部分の原価は掛け算で出せるようになった、ということです。
計算してみます。
・1ドル150円とすると、1分7.5円
・3分の電話が月300件なら、900分
・受付の部分だけで45ドル
※裏で調べるモデルとツールの料金は、この数字に入っていません。ここは何度でも強調しておきます。
■ レストランの電話で考えると、分かりやすい
レストランの予約電話を思い浮かべてください。
電話に出るのはホールの人です。お客さんが話の途中で「あ、やっぱり4人で」と言い直しても、ちゃんと聞き返せます。
でも「アレルギーの対応はできますか」と聞かれたら、ホールの人は厨房に確認しに行きますよね。
今回値札がついたのは、ホールの人が電話に出ている時間だけです。
厨房に聞きに行くぶんは、別の人件費がかかります。
だから見積もりは「電話に出る時間」と「奥に聞きに行く回数」の2つに分けて書く。今日の話は、ほぼこれで全部です。
公式ブログにも同じ考え方が書かれています。予約や注文の更新のような大量の定型作業は軽いモデルに、複雑な相談は重いモデルに回す。仕事ごとに、深さ・速さ・費用を合わせられる、という説明です。
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「今日できる一歩」と「提案書に足せる一行」は、この先に書いています。
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